FC2ブログ
病院のロビーにて。(小説)

なんとなく小説風な事
書いてみます
フィクションも含めの文章で、とっても個人的な長い文書ですので
お暇な方だけm(_ _)m



・・・・10年くらい前かな?
音楽をとてもがんばってて

年齢的にも30歳前後って

頭の動き
身体の体力

一番、バランスよく最高の時期
いろんな曲や歌詞を書かせてもらってた

そしたら、ただ歳を重ねただけなんんだけど

若い子がね
なんかいっぱい

僕のトコにきて

歌詞とか曲の事聞くようになって

短い期間の子も含めれば
10代20代くらいの子たちが、2.30人くらいかな?

弟子なんていったらおこがましくて
ただ、話しをきいてあげてた子達がいた


・・・・・あれから10年

僕は40になって
あの頃、まだまだ若かった子達が
ちょうど、あの頃の僕の年齢になって

頭の動き
身体の体力

一番、バランスよく最高の時期


になってた

僕はもう、老兵で

あの頃の僕なんかより
ずっとずっと才能も地位も上の子達がちらほらいる


それはもう

悔しいというより

誇らしい



・・・・僕もそんな歳になったんだなー



久しぶりに
本当に久しぶりに

あの2.30人の中の1人に会うことになった

B君となずけよう

B君は今、飛ぶ鳥を落とすくらい
作曲家として作詞家としてまた、トラックメーカーとして
一流の作家になってた

B君と
たわいない、思い出話をしたあと

急にB君が急に深刻な顔になって


・・・・山本さん、“A”の事覚えてますか?


あー・・・
思い出した

その、2.30人の若い子たちの中で
曲を聞かせてもらった瞬間

(あーもう、俺なんかよりずっと才能あるわーなんも教えることねーわ)

って思った子が4人だけいる

その中にBもいたけど

Aは最初聞いた衝撃という意味では

その4人の中でも1位だった

・・・・ただ、期間も短かったし、顔とか名前とかうる覚えで・・・曲だけはしっかり覚えてた



「・・・あーあいつね。そー言えば最近どしてるのかしらないな、音楽やめちゃったの?」


B君

「・・・実は、病気で。」



「え?けっこう悪いの?」

B君
「血液の病気で・・・長期入院してます」


「・・・治らないのか?」

B君
「いや、治る可能性はあります、今がんばってます」



「・・・そっか」

B君
「で、いろんな話しをして、治ったらどこどこ行きたいとか病室で話してたんですが

・・・・ふいに山本さんの話しになって」



「うん?なんの話?悪口でもいってた・・・はは」

B君
「いやーあいつ、治ったらやりたい事の一つに

“もう一回山本さんと曲創りたい”って言い始めて」



話し始めて、やっとすこしずつA君の事を思い出してきた

ただ、せいぜい一緒にいた期間なんて2.3ヶ月で

一緒の曲を製作したのも、記憶がただしければ2曲だ




「・・・・・俺と?なんで?、もう十分俺なんかよりすげーじゃん

俺がアシスタントしろってこと?」


B君
「・・・・いや、Aが言うには

“一度でいいから山本さんに褒められたいんだよ”って」


いやいやいやいや

俺なんてもう、ただのそこらのおっさんで

ぜんぜんAのがすげーし

今の俺に褒められる必要なんてないし

あの頃だって・・・・


・・・・俺そんなに偉そうに、なんかいってたのかな?

やべ、恥ずかしくなってきた・・・・



B君
「元気になったら、山本さんに1回連絡してみようかと思うっていってて・・・

なんか、今逢いたくないっていってるんですが・・・・・僕の判断なんですが

1度、お見舞いに行きませんか?」



「ああ!もちろん、いついこうか?どこ?何病院?」

B君

「それが実家の方で・・・・静岡なんですよ」



「あーわかった、すぐには無理だけど、休みの日あわせていこうぜ」




・・・・・・・・・・・


それから僕は、

日々の生活に追われて

会社を自分で立ち上げたり

なんだか余裕がなくて

東京なら

ちょっと早起きでいけるんだけど・・・・静岡かー

1泊くらいはしたいなー

もう、若くもねーから疲れるしなー


なんて思いながら

少し時間が経ってた


・・・・・・

ふいにB君から電話がなった


嫌な予感がした。

電話出る前から

電話のバイブがまるで、僕を怒ってるように感じた


B君

「山本さん・・・・忙しいですか?」



「いや、ちょうど、明日は動ける・・・・Aか!?」


B君
「・・・はい・・・・危篤で集中治療室にはいったと、Aの彼女から連絡がありました

僕は仕事で動けなくて・・・・」



「わかった。向かう、お前も無理すんな、老いぼれの俺でよかったら手伝うから

適当なとこでこいよ」


僕はいつもなら

安売りチケットを買いにいくとこだが

そのままの値段で新幹線に乗った


・・・・こんな時にお金がサイフに入ってるといいねー


新幹線に乗りながら

忙しいBからいろんな情報がきた


病院、彼女のこと


どうやら

あったことのない

A君の彼女は

僕の事をしってるそうだ



・・・・・悪い事はできないなー


なんて思いながら

新幹線のシートを少し倒した。



病院についた。

さぁ、どこだろう?でっかい病院だなー受付に・・・


後ろから、声が

「山本さん!」


僕は驚いて後ろを振り返った

まったく見たことのない女性だった


彼女
「山本さんですよね?!Aの彼女で○○といいます!」


髪の長い、すらっとした綺麗な子だった。

・・・・ただ、緊迫した場面のはずなのに

少し、笑ってるように見えた。



僕は声がでなかった
なんで、僕の顔までしってるのだろうか?

彼女
「・・・こちらです!」


彼女にBが連絡したのはわかるけど・・・

半信半疑のまま

彼女が小走りに行く方向についていった


そこはもう、僕が知ってる病院の雰囲気とは違って

なにか映画の世界のような空間だった


ここから先は家族の方しか入れないらしい

ただ

思い出していたけど


そう

Aは親がいないといってた気がしてた


後から詳しく聞いたら

親どころか

身寄りがいないらしい。


だから特別に
彼女と僕は家族しかは入れない、とこまで入れてもらった

そこは最近では珍しく

「携帯の電源を絶対にきって!」

と怒られた


最近は病院も電波くらいいいっていってたのに
この空間はだめらしい。


扉の向こうにAがいる

・・・・・らしい


戦ってるらしい



広いロビーに

彼女と僕が2人にされて

スマホの電源も落とさないといけなかったから

携帯ゲームもできなくて


彼女がゆっくりと僕に話しをしてくれた


彼女
Aは病気になる前から山本さんの話しをしてくれてたんですよ


「え?いや、あいつといたのなんて10年前に2.3ヶ月ですよ?」

彼女
「なんか、山本さんに最初にあったとき、初めて言われた事が忘れられないって」


・・・・・・やばい、30の頃の俺でしょ?

なんか、調子のったこといったんだろーな

かっこつけたのか、偉そうなことか・・・・やばい、全然覚えてない・・・・恥ずかしい・・・



「・・・・・な、なんていったんですか?僕?」

彼女

「一言

“・・・聞きたいことは何?”

だそうです」




彼女の話しを要約すると

Aはとても音楽に真面目なやつで

当時20歳ぐらいの頃、いろんな偉い、作家の先生のトコに言って

いろいろ勉強してたらしく


でも、ほとんどの偉い先生は

いいか!これが俺のやり方!これが絶対!他は間違い!

という人が多かったらしい


・・・・あーよくわかる。俺も俺より上の世代のそんな態度嫌いだったわー


ところが、山本さんは違って

自分のやり方を押し付けるんじゃなくて

Aの思ってること、わからない事、やりたい方向を

否定せずに聞いてくれた

「・・・なんて、懐が深い人なんだ!この人についていこう!」


と思ったんだと

それからAも僕のまねをして、自分より若い子になにか聞かれたとき


彼女は少し笑いながら

(Aがする、僕のモノマネをしながら)

「(・・・聞きたいことは何?)って言ってるらしですよー」




Aにその言葉を言った記憶はまったくないけど

確かに僕がいいそうな言葉だ

ただ


・・・・・・大きな誤解がある

僕は懐が深いわけではない


僕は音楽の知識がない

専門学校にいったわけではないし

クラッシック畑の人間でもない

だから、知らない事が多い


専門用語とか知りたいのなら

僕じゃない


前に若い子に

「あのー・・・この2拍3連のとこなんですが・・・・」

って聞かれて



「うん?2拍3連って何?どこ?」

って言って、笑われたトラウマがある


それくらい、曲を書いてる奴がもってるはずの音楽の専門知識がないから

先に、何を聞きたいのか聞いておかないと

時間の無駄じゃない


そういう、専門的な事が聞きたいのなら

僕じゃないよと


だから

「何が聞きたいの?」

って聞いたんだと思う




あと、彼女にもいわれた


「『元気になったら、山本さんと曲かいて

一度も褒められたことないから、今の俺がどんなもんか見てもらいたいんだよね』

そういってました」




・・・・それも大きな誤解でね

だって、自分よりすごい人間をむやみに褒めるのって

とっても失礼だと思わない?


明石屋さんまさんの弟子入りのときのエピソード知ってる?

師匠に弟子入りしようとしてた

さんま少年は師匠に

「なんで、俺のトコに弟子入りしようと思ったんだ?」

って聞かれて

さんま少年は良かれと思って

師匠を褒めた

「師匠はセンスがありますから!」

で師匠に激怒されて、坊主にされたって



「褒める」って事は

自分より下だと思ったからする行為だって

・・・・そう思うのはやっぱり僕もおっさんなのかな?


幼稚園児に

あー一人でおしっこいけたの?えらいねー

って言ってるような気になってね


だから

10コくらい下のA君だったけど

曲聞かせてもらった瞬間


あー俺より全然、才能あるわー

って思ったから

確かに

“ほめる”という行為はしてないと思うよ


だって、僕は自分より才能のある人間をほめられるほど

恥知らずじゃないもん


だから、A君が疑問に思ってたこと

悩んだことに対して、少し

「こういう考え方もあるかもー・・・・これもためしてみたらー」

くらいのアドバイス的な事を生意気に言ったような記憶はある・・・・たぶん




・・・・そんな話しを彼女にしておいた



彼女は

「『・・・でも山本さんて面白いんだぜ、ほら、こんな女装とかもしてさぁ』

ってよくブログみせてくれ、だから、すみません・・・・初対面なのに

山本さんみた瞬間、女装思い出して笑ってしまいました!」



・・・・・恥ずかしい。



ブログとかいまだに

すげーヒット数なのは

こんな10年前の人間もなにげにみてるからなんだろうね


ちゃんと書かないと

反省。



集中治療室に入ってもうどれくらいが経ったんだろう?

僕はロビーの固いソファーでウトウトしてしまった


(お医者さんも大変な仕事だなー)




途中で説明に来てくれた

お医者さん

「少し、回復の兆しがあります

・・・・奇跡に近いですが、回復しそうです」


こんなに長い時間だと

正直助からない、確率が上がってるらしい


病気の事は音楽よりわからないから

僕はただうなずいて聞いてた


ただ、もう時間がない

仕事に行かないと

いれて

あと1時間・・・・


その時

東京から

B君がきた


B君

「Aは!?」




「なんとか峠はこえたみたいだー」



「・・・・よかった」



「・・・なぁ、俺、Bの事も褒めたことないよな?」



「あーそうですね、僕はそれほど気にしなかったですけど・・・」


いつの間にかいなくなってた彼女が手招きで

ロビーの外に

僕とBを呼んだ


彼女

これみてやってくれませんか?


ノートパソコンだった


容量いっぱいの

音楽データ


彼女

「Aはずっと痛い痛いっていいながら

これで曲書いてたんですよ」


僕は聞かせてもらった



・・・・・・・うわ・・・・・すげぇ


思わず、声がでた

彼女
「山本さんのその言葉、A、喜ぶと思います」


僕は少し強がりか・・・・硬いソファーでの疲れか

・・・・相変わらず、歌詞はちょい甘いけど・・・・メロとトラックは完璧だな



その言葉を残して

彼女とB君を残して


病院をあとにした



いつものようにライブハウスの準備をしてたら

Aが集中治療室からでた報告


「・・・・よかった」


まだ、生きたいんだな・・・・

遣り残した事があるんだな・・・・・

音楽すきなんだな・・・・

俺なんか結石くらいでちょっと入院したら

音楽のおの字もなかったのに・・・・・

俺がAに勝てるわけないじゃん・・・・



そんな事をつぶやきながら

ライブハウスのトイレを掃除していた


いつもより

丁寧に


来月くらい

また行こう

今度は顔みれるといいなぁ


・・・・・どんな顔してたのかあんまり覚えてないけど

曲は覚えてる

・・・・・・自分の書いた曲なんて譜面見なきゃ解らないけど

Aが書いた曲は10年たった今でも覚えてる



それだけは伝えてやりたくて

直接、伝えてやりたくて





※この物語はフィクションであり、
実在の人物・団体とは一切関係ありません





















次回のライブ

こまごめわいわいほーる 企画ライブ
2017.7.2(日)
帰ってきた! 善久山本のすべらない歌 vol.12
出演者 つつみたになおこ/門西 恋/ムスカリン(山本社長)
開場/開演 18:00/18:30
前売/当日 3000円/3400円(+1drink600円)
その他 このイベントはステージ上に常に三組の出演者がいます。サイコロの目が出た出演者が歌を歌います。

ムスカリンの経営のライブハウス「こまごめわいわいほーる」のブログ

ツイッターもフェイスブックもmixiも
「こまごめわいわいほーる」で作りました
よろしくお願い致します!
動画「手をあげろ!!」



動画「手をつなごう~門西組無敵のテーマ~」



絶賛全国発売中!
ムスカリン・セカンドアルバム


「コンフォート201」

主な予約先

TOWER RECORDS


HMV


Amazon


MSN


着うたフル

アマゾンのダウンロードも始まりました



アマゾン


11曲中1曲フル!無料発表!


「メリークリスマス」さえも言えない距離

MySpace<a href=
スポンサーサイト



【2017/05/18 21:40 】
偉そうに語る | トラックバック(0)
トラックバック
トラックバックURL
http://musukarin.blog73.fc2.com/tb.php/4005-17988bbd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |